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Ein Programm der Universität Leiden
ウォルフ-ライエ星の嵐(あらし)
24. November 2018, Osaka

宇宙で最も熱い恒(こう)星で、なかでもすごく大きなのものはウォルフ-ライエ星と呼ばれています。フランスのウォルフさんとライエさんが発見した高温で明るく大きな恒星です。おとぎ話の悪いオオカミのように、これらの恒星たちは、はげしくパッパッと熱いガスをふきだし、まわりに嵐を巻き起こしています。

2つのウォルフ-ライエ星がひとつになるとき、合わさった風は、強力な超巨大(ちょうきょだい)嵐になってしまいます。これらは地上の何千倍も強く、巨大なちりの雲がまわりにできます。

宇宙のちりの雲はごく普通にありますが、この写真のうず巻き状の風車の形は、これまで見たことのないものです。おたがいのまわりをまわる2つのウォルフ-ライエ星が作ったものです。

おたがいのまわりをぐるぐる回るにつれて、片方が他のものよりずっと速く動きます。実際、それはとても速く動いているので、ほとんどバラバラになっています。おもしろいことに、ウォルフ-ライエ星があれくるう超新星として爆(ばく)発するという、この星の一生の最終段階にあるからです。

もしある恒星がおそろしく速く回転すると、宇宙でもっともエネルギッシュな爆発であるガンマ線バーストという恒星の死が発生します。

ガンマ線バーストとは、宇宙の何よりも明るく輝(かがや)くエネルギーの爆発です。もしこれが地球の近くのどこかで起きると、そのエネルギーは私たちの地球をたちまち焼きつくします。

幸いにも、私たちがこれまでに発見したガンマ線バーストはすべて、遠くはなれた銀河で起きました。地球から見えるくらい明るいのです。しかし、このすばやく回転するウォルフ-ライエ星が、私たちの銀河での最初のガンマ線バーストをおこす可能性があります。

知っ得ダネ

これらの2つのウォルフ-ライエ星のまわりのうず巻く雲の中で発生している風は時速1,200万kmの速さでふきぬけています。これは地球上で記録された最も強い台風の4万倍も速いです。

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